福岡日中文化センターの「創立２５周年記念のつどい」は、１２月３日、福岡市立少年 科学文化会館で開かれました。 　この日は、いろいろな行事と重なったにかかわらず三百人を超す参加者の来場があり、 「講座・サークル発表会」から「胡弓とモンゴル民謡コンサート」と続く４時間、舞台の 熱気と合わさって、大変な盛り上がりを見せました。 　「講座･サークル発表会」は、三輪有里子さんの司会で正午から始まりました。 　村上陽三所長の「開会挨拶」についで、百枚を越える”貴重な映像”を 大スクリーンに映して、松山盛利理事長が日中友好協会福岡支部の活動の 中から生まれた「センター２５年のあゆみ」を語りました。 　「日中友好の歩みがよく分かった」「センターは長い苦しい歴史を持っていたんですね。初めて知り ました」「若〜い自分が出てきて、驚いた！」と皆さんに大好評でした。 　「日中うたう会」は、榊康子さんの指揮、簾照男さんのアコーディオン 伴奏で３曲を合唱しましたが、特に中国残留孤児をテーマにした「はぐれ燕」は、同テーマのラジオ放 送をバックに流した相乗効果もあって、歌う人、聴く人の心が一つになり、会場に熱いものが流れまし た。 　「太極拳教室」の表演には、30名が参加し、広い舞台で、��のびやかに ・ゆったり�≠ﾆ、「簡化二十四式、宮廷扇、八十八式」を表演しました。 　「福岡静吟会」のみなさんは、構成吟「平和への願い」を発表。 「原爆少女の像」で平和への思いを語り、王翰の「凉州詩」を吟じました。 　「日中胡弓教室」は、劉福君大手門教室の友情出演も得て９名が参加、 ハーモニーのはばも広がりを見せて、「蒙古小調」など３曲をみごとに演奏し、二胡独特の音色を楽し ませてくれました。 　「日中友好協会」は、「東京-北京」を力一杯合唱しました。 　伴奏を務めた初出演の簾照夫さんは、「ラ・クンパルシータ」など２曲を力強くアコーディオン独奏 して、大きな拍手を受けました。 　発表会のしんがりは、「中国語教室」の”日中友好に懸ける思いを、 愚公の思いに重ねた”という、（中国語劇）「愚公移山」でした。 　見事な出来映えで、出演者の熱気がビンビンと伝わってきました。中国語の発音もほぼ正確で、会場 に沢山来られた中国人の方にも好評でした。 　二胡の劉福君さん、モンゴル民謡のサランマンドホさんは、25周年記念の コンサートに相応しく、ともに日中文化センターと深く、強い友好の縁で結ばれています。 　劉さんは、98年の「中国洪水災害支援コンサート」以来の縁で、２度にわたり故郷吉林省民族楽団の 福岡公演を実現し、現在センターの胡弓講師として指導に当たっています。 　サランさんは、昨年の「内モンゴル旅行」を親身になってサポートしてくれ、彼女の故郷での ”遊牧民の熱い歓迎”を用意してくれました。それ以来、センターの会員の中に沢山の”内モンゴルファン” ができて、今回も会場での「内モンゴル遊牧民の子供たちのための就学支援カンパ」に、６万円を超える 多額の募金が寄せられました。 　この二人の心のこもった演奏には、音楽の素晴らしさと共に、”友好のつながり”の素晴らしさを感じさせる ”暖かさ”がありました。 　会場でも、演奏を終えた二人に、いつまでも拍手が鳴り止みませんでした。