８月２４日〜２９日、日中友好協会福岡県連と福岡日中文化センター企画の「内モンゴル大草原・感動の旅」に４０名が参加しました。
モンゴル民謡歌手サランマンドホさんとの出会いの中で実現したこの旅は、始まりから終わりまで、まさに感動と涙の旅でした。
大自然の中で現地の人と同じ暮らしを体験し、交流するという日中友好協会と福岡日中文化センターならではのロマンに満ちた企画。
サランマンドホさんを講師に５回のモンゴル文化講座を開き、また、草原の子供たちに育英資金を毎年提供している彼女の活動に協力し、チャリテイコンサートを成功させ、カンパもたくさんあつまりました。
戦後６０周年の北京記念集会参加グループ、観光グループに中国語留学組が合流し、北京駅から夜汽車で約１０時間。降り立ったフフホトの街は、澄み切った空気と青い空、私達そっくりの顔立ちのひとびとに親近感をおぼえました。
２台のバスで、市内にあるラマ教寺廟大召寺、五塔寺、恐竜博物館等を観光。その後サランさんのふるさとへ３８０ｋｍ。地平線のかなたまでつづくまっすぐな道をとびあがるほどゆられながらバスはひたはしり。
途中、スニットユウチの中学校に立ち寄り、奨学金の贈呈式をおこなう。集まった子供達のなんと素朴で、純真なことか。
走っても、走っても、なにもみえない闇の中、たどりつかない不安と疲労がつのった時、前方にひとすじの灯が見え、迎えの単車がきた。民族服に身を包み、バスから降りてくる私達一人一人にすばらしい歌声と馬乳酒で温かい歓迎。みんなの中にことばにいえない感動がわきおこりました。
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翌日は、サランさんの結婚式。早朝から羊の解体。意外にも現場を見学を望む人が多く、皆真剣な表情で、しっかりと、命をいただく瞬間を見届けようと撮影する人も。ミニナーダムで、モンゴル相撲、競馬や民族舞踊を見、馬頭琴などの演奏を心からたっぷり楽しみました。また、旅行団は日本の炭鉱節や黒田節も披露し、文化交流を深めました。
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草原トイレ、満天の星、３６０度の地平線、水も電灯もないゲルでのくらし、日本の生活からあまりにもかけ離れた大自然なかで、温かい心からの歓待をうけ、涙する人、人、人。
以前は草の海だったであろうこの場所が、自然環境の変化で砂漠化し、土の見える状態になっていたことは厳しい現実であり、これからまた、草を求めて移動されるという話を聞き、現地の人達の将来におもいをはせずにはいられませんでした。
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別れの歌と杯。みんな泣きました。感謝しました。心と心の日中友好を。みんな、一生忘れることが出来ない思いがけない体験や交流を胸にして、帰国の途につきました。
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